築地移転について考える
by damian on 2月.19, 2010, under 日々思ふこと
豊洲移転より安く済む 反対派が現地再整備案発表 築地移転問題(MSN産経)
2010.2.18 20:40東京都中央区の築地市場移転問題で、反対派の水産仲卸業者などでつくる「市場を考える会」や民主党国会議員らで結成した「21世紀築地プロジェクトチーム(PT)」は18日、現地再整備計画案を発表した。計画案は3案あり、いずれも都が進める江東区豊洲地区への移転よりも費用を圧縮できるとしている。
計画案は、いずれも築地に隣接する晴海地区を活用し(1)全機能を一時移転して建て替え(2)一部機能を一時移転して段階的建て替え(3)一部機能を完全移転する「ツイン・マーケット」-の3案。工期は4年9カ月~7年11カ月で、建設費は1380億~1420億円と、豊洲移転の4316億円から大幅に圧縮できるとしている。
PTは計画案の費用試算について、「大手ゼネコン1社に質問して手弁当で行った」と説明。その上で、「『代案を示せ』といわれる中、土台としてつくった」としている。
PTの発起人の一人で民主党の中山義活衆院議員は「移転反対のマニフェストにのっとった案。(都議会民主党も)了解済みと理解している」と述べている。また、18日に開かれた都議会経済・港湾委員会で、今月末から始まる移転予定地の汚染物質処理実験について参考人招致が行われた。参考人の畑明郎・大阪市立大特認教授は「試験する処理技術は過去の対策工事で実施されたものが大半で失敗している」と批判。
一方、都の技術会議座長だった原島文雄・首都大学東京学長は「最新技術を最適に組み合わせている」と述べ、元座長代理の矢木修身・東大名誉教授は「日本の土壌汚染対策技術は高く実績もある」とした。
完全に土壌汚染はおいて議論をさせていただきます。
また通常は教育に関してしかかかないブログにこうしたことを書くのは、教育と環境が密接であると考えるからこそです。
さて、移転先に関して築地から豊洲というのはありだと思っています。
交通に関してはみなとみらいだけではなく有楽町線もあり、現在では大型商業施設もある豊洲のそばに市場ができることにより地域活性化が計ることができると考えられます。
晴海に関してですが、一言で終わってしまうでしょう。
「交通の便が悪い」ということに尽きるのです。
オリンピックの会場を作ると言っていたようですが、たとえばアリーナができたとしても一時的に交通を補えばいいわけですから、その手段はバスでもかまいません。
しかし新市場は市場としての機能が充実するのは当然ですが、観光も重要なものであるのは間違いがありません。
ということは観光客が移動しやすい手段として、渋滞などが関係ない大量輸送できる交通網が必要となります。
都営大江戸線が・・・と言い訳されるかもしれませんが、都営大江戸線に乗ったことがある人は、あれで大量輸送などできるはずもないことがよくわかるはずです。
勝ちどき(都営線と晴海)よりも豊洲(有楽町線と新豊洲)の方が遠いじゃないかとおっしゃる方もあるかもしれませんが、残念ながら駅を出てから観光スポットになりうるものがない晴海と、駅を出たところがそもそもショッピングできる豊洲とではその意味合いは全く違いますし、場外市場の位置は市場よりも駅に近くなればいいのですから、歩く距離などを少なくする工夫などはできると考えます。
豊洲移転反対派はそうした交通網であったり、街のグランドデザインができているとは思えず、ここ十数年をかけて街を作ってきた豊洲と晴海ではそうした点も違ってきています。
そもそも20年以上社会人をしていた東京の人はわかると思いますが、晴海で展示会があったときにどうやって移動をしていたか考えてみればわかるはずで、交通の便があれからたったひとつ増えただけと思えばわかりやすいでしょう。
当時は東京駅からピストン輸送のバスか、海上バスで芝浦からというものが一般でした。
会社から「晴海の展示会に行ってこい」と言われれば、一日かかるものだというのが普通でした。
なぜなら移動に時間がかかるからです。
ましてや近所に食べるものも観光も何もなく、展示会場しかなかったわけですし、それは今もほぼ変わっていないのですから、そこにこれから新しく街を作るとなると民間がどれほどでてくるのかというところが課題になると考えられます。
その点においては豊洲が優れているわけで、豊洲から新豊洲を新しい商業圏として考えればいいわけで、全く商業圏を形成していない晴海では市場関係者だけを考えればなんとかなるのかもしれませんが、現状の賑わいや観光を考えた場合に晴海は行き詰まるのではないかと思われます。

